今回は岩手県奥州市にある牛の博物館に関するお話です。最初に言っておきますが、とても真面目な博物館で奥州市の特産品である前沢牛について学ぶことができます。ここで母がまさかの天職を見つけ、笑いが堪えられませんでした。前沢牛は本当に美味しいので、その歴史を知りたい方はぜひ立ち寄ってみてください!
前日の旅館で食べた前沢牛が本当においしく、2023年はふるさと納税で奥州市から前沢牛をいただくほどファンになりました。
公式ページはこちらです。
利用案内
まずはご利用案内です。
開館時間:9時30分~17時00分(入館は16時30分まで)
休館日:月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日)、年末年始 12月28日~1月4日
入館料:大人400円(300円)
学生(高校生以上)300円(200円)
小中学生200円(100円)
※障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳等をお持ちの方は、窓口で申請いただくと、本人および介助者1名について入館料が免除となります。
※奥州市・金ケ崎町・北上市・西和賀町の小・中学生は入館料が無料となります。
※土曜日は奥州市内の高校生は入館料が全額免除されます。
アクセス情報以下の通りです。
車を使わないとなかなかアクセスできないかと思います。東北新幹線一ノ関駅で東北本線(下り方面)に乗り換え、前沢駅下車、タクシーで7分程です。
展示案内
ウシの生物学、牛と人との関わり、牛の里前沢牛の3テーマについて展示されています。
牛の生物学的
牛が家畜として飼育されるようになったのは8千年前くらいからだそうです。各地で品種改良がされているため、今では200から1000種類くらいのウシがいます。その中でも和牛の9割は黒毛和種で、前沢牛も黒毛和種です。霜降りが特徴で美味しいですね。品種改良によって骨格も変化しているらしく、骨格の標本などが展示されています。
牛と人との関わり
牛の力を理由した農耕、牛への信仰、牛のお祭り、牛の玩具など、牛と人との関わりをテーマに様々な展示がされております。福島で購入した赤ベコマグネットをここで披露いたします。黒い斑点は癌を表し、病にかかっても重くならないように子どもに赤べこを贈る風習があったそうです。黒の斑点にそんな意味があったとは知りませんでしたが、見た目にもかわいくてよいですね。
牛の里前沢
もともと黒毛和種は東北地方にほとんどおらず、昭和30年代くらいから島根の雌子牛を導入し、丹波産の雄牛と掛け合わせて優秀な子牛の生産基盤がつくられました。昭和44年に東京市場に初出荷されましたが、その際はまだ肉質が悪く、岩手のガリ牛と酷評されていたそうです。その後の努力の結果、日本一の賞も何度も獲得し、今では不動の地位を築いています。前沢牛の歴史や飼育方法、前沢牛を使った料理のサンプルなども展示されておりました。とてもとても行きたかった助八寿司さんの前沢牛の握り寿司のサンプルもあり、恨めしげに眺めてきました。こちらの展示にクロ子物語という紙芝居があり、母はここで天職を見つけました。
珍道中エピソード
遂に見つけた母の天職とは?
母が見つけた天職はズバリ紙芝居めくりです!「牛の里前沢」の展示にクロ子物語という紙芝居があり、島根から岩手に出荷される子牛であるクロ子を育てていた女の子がクロ子にお手紙をつけことから始まる感動のお話です。お姉さんが読み上げる紙芝居に合わせて紙芝居のパネルを自分たちでめくっていくスタイルなのですが、母がタイミングを逃さずに紙芝居をめくろうと必死で息を飲みながらお姉さんのお話を聞いている姿が面白く、笑いが堪えられませんでした。とてもまじめな紙芝居で笑い転げておりお騒がせして大変申し訳ございませんでした。でもとても良いお話ですので、ぜひ紙芝居見てみてください。